木村優希

ダークナイトの木村優希のレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.3
「真のヒーロー」

今回劇場で再上映するとのことで行ってきました(IMAXにて)。
公開当時TVCMでちらっと観て気になったんですが、ジョーカーに一晩中追いかけ回される夢を観てから若干トラウマになってしまい、途切れ途切れでしか観ていなかったのを今回思いきって。

今まで何故観てこなかったのかと、シーンを追う毎に後悔しました。とても面白い!!
シンプルだけどひとつひとつのシーンが重く、沈んだ反動で次に跳ねる感覚。IMAXだから音響は最高だし、画面も広い。
暗闇に消えたりいきなり現れたりとバットマンの自由自在な動きも目が離せないんですけど、バットモービルとバットポットが最高に格好いい。何だあれは。

各人の人間関係も良き。
特にブルースとアルフレッド、バットマンとジョーカー、ブルースとハービーとレイチェルの関係。
ハービーは悲しい…そしてハービーやレイチェル、ジョーカーのことも全てひっくるめて背負うバットマンの背中がとても格好いい。

ヒース・レジャーのジョーカー、凄い。
病院のシーンや取調室のシーンの逸話は聞いていたけど、改めてちゃんとストーリーにはめ込まれた状態で観ると凄さが分かる。
初登場シーンからしっかりヤバイ奴感が見えていたのでいずれ必ず来るであろうバットマンとの対決シーンを想って冒頭からずっとわくわくしていました。

シーンが全体的にモノクロ調だったり、夜はほぼ真っ暗、あまり色を使わない代わりにジョーカーの赤いメイクが不気味に映えて異色感が際立ってたのがさすがでした。
あとは音楽。音楽が素晴らしい。
IMAXだったからというのもあるかもですが、内臓に響いてくる低音、破壊力抜群の銃声、どこを聴いても素晴らしい。

劇場で観れて良かった…!
木村優希

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