てるてる

ダークナイトのてるてるのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
5.0

[The Dark Knight /ダークナイト]

 人間の窮地を天秤にかけ究極の選択を与え弄ぶ道化師は、人間の本性を嘲笑う🃏

 人たいてい欲望の塊り、どちらを選択しても正解。だがあなたの本心が暴かれる、唯一無二の愛人か民衆が必要とする正義と利益。選べるのは1つ、優柔不断に悪が蔓延る。

 道化師は秩序の破壊者、だが道化師の言葉は誰もが抱く悲痛の声であるゆえに「混沌」の代理人である。道化師は本当に悪なのか?聞くべきである民衆の声であるのか?

 ただひとつ彼の前ではしかめっ面はしないほうがいい、

“why so serious?”


 『TENET』上映が近くなっていく中!“クリストファー・ノーラン監督”祭り始動🎆劇場にてリバイバル上映!そして1作目はやはり大人気バットマンシリーズの中でもずば抜けて名作『ダークナイト』、当時公開された時は幼すぎて劇場でも観てないが再びIMAXにて激闘の【暗黒 VS 悪】を鑑賞して参りましたのでレビューをどうぞ。。。


 この映画の良さといえばアクションシーンやバットモービルに最新技術の武器の魅力などももちろん良い。だが1番素晴らしいのはこの話のストーリー及び一人一人のキャラの設定や行動すべてが満点すぎる。特に3人の「正義」と1人の「悪」役に注目だ。まずゴッサムシティに「バットマン」が君臨し「ジム・ゴードン警部補」に“光の騎士”「ハービー・デント地方検事」3人の存在により犯罪撲滅へと進んでいくのだが、たった一人の身元不明の謎めいた「ジョーカー」によりマフィアを手下に殺人ゲームが始まり街は混沌の渦へのめり込まれていく。なかでもハービー・デントの結末には誰もが驚愕する。まるでトランプのゲームで「ジョーカー」を引いたかのように人が変わっていく。災厄なカード1つで人の性格が逆転してしまうのだ、悪魔の手の力によってひと押しされた者の狂気は恐ろしい。

 そしてやはりこの「ジョーカー」が曲者、“ヒース・レジャー”今は亡き者だがこのジョーカーを生み出したのは映画界史上素晴らしい役者だ。今までのジョーカーの中では最も狂気に満ちている。賛否両論の意見はあるが私にとってはみんな違ってみんな良いだ。ノーラン監督とヒース・レジャーが生みだしたジョーカーはアメコミ漫画のコメディチックな笑える感じでもなく、2019年版の悲しみを背負った同情してしまうようなジョーカーでもない。人間の心理を伺う戦略に謎に満ちたジョーカーが一段と魅力的。恐ろしいはずなのに主人公のバットマンをも上回る絶大の人気者。その魅力には誰もが抱く共通の欲があるはず、それが現代に蔓延る疑と真を武器にした化け物こそ「混沌の使者」なのだろう。

 表と裏がより不気味に動き出す程、欲望がざわめき始める。正義は圧力と同じく重力のように重たい、軽くするには悪に満ちた欲望へ手を握る。ひと押しするのは悪魔か天使か。その為のフェア〈平等〉が救いと成り立つ。そして道化師はこの世界を嘲笑うゲームを思いつく。ひとりの正義の為に。
 

 もう1つ!この映画の重要なのは【IMAX】であること!
 ノーラン監督が初めてIMAXカメラを導入した作品はこの映画。そして今もなお増え続ける名作とIMAXカメラで撮りつづけるノーラン監督!圧倒的な迫力なシーンとこだわり続ける撮影技術には監督の映画愛が観ている観客にも伝わる。これこそ現代映画監督の逸材者だ。
 この「ダークナイト」も映画始まった冒頭から作品の舞台となる「ゴッサムシティ」に一瞬にのめり込める没入感が半端ない。臨場感あふれる爆破に殴り発砲のオンパレードにIMAXのおすすめポイント!

1“幾度なく見られるジョーカー大好き爆破シーンはどこも迫力満点!なかでも病院シーンは有名すぎるが何回見ても本当に破壊するのは圧巻、爆音が劇場に響き渡るのが凄まじい”

2“バットモービル、バットポットのカーチェイスシーンは目の前で起きているのかと思うぐらいの臨場感。途中のトラックが横から飛び出て運送車を川に沈めるのは驚きと本当にやっている事にびっくり。静寂のなかで車のエンジン音がぶつかり鳴り合うのも魅力的です”

3“そしてラウさんお達者で✨ラウさんが香港に逃亡したことにより連れ戻す作戦の中で最後に飛行機にて脱出シーン。あたかも追い詰められるバットマンかと思いきや突如近くを徐々に通過する飛行機の音が劇場をも通過していくかのようなあの音はリアルでこんな場面でもこだわっているのかと流石ノーラン監督。そしてラウさんバットマンと行ってらっしゃいませ、良い旅を👋

 もちろん他にも数々のIMAXの良さはある。なにも超が付くほどのアクションや爆破の迫力シーンだけではい。物語の静けさという部分にもIMAXは輝いている。あの映像美に広い視野角により映画の中にいるような感覚は物語へ更に吸い込まれてしまう。一度堪能してしまうと普通の劇場で観るのが物足りなく感じるね。


 『TENET』公開ノーラン監督祭り1作目『ダークナイト』は素晴らしいね!『ダークナイト ライジング』も見たいが次回2作目は『ダンケルク』。名高い映画監督と共に第二次世界大戦の物語がうねりをあげてまた劇場で蘇ろうとしている。

ー『TENET』9・18(金)公開予定ー

 それまでC・ノーラン祭りを堪能しに『ダンケルク』でまた会いましょう、行ってらっしゃい👋


2020/№R025