三郎丸

ダークナイトの三郎丸のレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
5.0
悪全開!!
何度も見てるのですが疲れる作品…
この作品が、単なるヒーロー映画の範疇に収まらないのは、
ジョーカーを演じたヒース・レジャーの存在に尽きます。
ジョーカーの姿を借り、ヒース・レジャーが自らの命をかけ、
憤怒、憎悪、嫉妬を抱きながら作品の人々や見るものを振り回しながら見せたもの、提示したものはすんなり皆の心に突き付けてきます。

人は、どんな状況、どんな目にあっても【正しく】いられるのか?
そして、その正しさは、【本当に正しいもの】なのか…?

ジョーカーのメッセージは、こういう作品では絶対的なものと思われていた
【正と悪が、状況や立場で変わりうるものだということを示してしまった】
ジョーカーの恐ろしさは、人に善悪の脆さや正しいと信じていることは本当に正しいのか?

【笑顔】の彼は時に果てしない力を持ち、大きく見えてきます。

本作品の正義の象徴バットマンは、身体を張り、傷だらけになりながらゴッサムシティを守りますが、
【とても小さく見えます】
後半、抗いながらも結局悪の力に屈したように見えますが、警察から逃走を図ることでバットマンが信じる正義を貫こうという、とても心許ないものを目指してしまったなと毎回見ながら思います…
そして、本作品の名シーンの一つ、取調室においてジョーカーを殴りつつもバットマン自身の心に揺らぎがあったと感じます。

本作品を演じるに際し、おクスリに頼ったかも知れませんが、20代という若さで、このジョーカーをイメージし、演じきったこと。
メイクをし、カラフルなスーツを着ているにもかかわらず何故か滑稽に見えないヒース・レジャーの凄まじさに尽きます。
この役をやることが運命だったかのよう。はまり役と言う言葉は安く感じます。

個人的には、バットスーツのモッサリ動きづらい感じ、いかにも操作性の悪そうな極太タイヤのバイクが好きで、特にバイクはもっともっと乗り回して欲しかった。
【極太タイヤである理由が何一つない】ので、面白いなーと思って見てしまいます。

実社会のお話ですが、
煽り運転&暴行で指名手配になったアホも「やり過ぎた」と言いながら、心では正しいことをしたと本人は思っています。
アベノマスクだって、誰も着用してなくても、国民に撒いてる張本人は【正しい】と思いさらに配ろうとしているのです!
税金で!!

ヒーローモノとしては満点とはいかないのと思っているのですが、
ヒース・レジャーの演技に満点!