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夏休みのレモネードの4423のレビュー・感想・評価

夏休みのレモネード(2002年製作の映画)
4.0
『サイモン・バーチ』、『翼のない天使』と同じく”神様と僕、そして時々信仰のこと”をテーマにした作品(私が勝手に思っているだけ)。

子供たちのストレートすぎる疑問とピュアな感情が実にみずみずしい。

信仰が全ての始まりというのならば、カトリックだから、ユダヤだから、と何かにかこつけて理由をつけるのは確かにおかしい。都合の良いように言い訳をするのはいつだって大人たちなのだ。しかし、彼らもかつてピュアな感情を持っていた時期があったのだ、主人公・ピートのように。

子供たちの演技はもちろん素晴らしいのだが、彼らの父親、母親をそれぞれ演じたケヴィン・ポラック、エイダン・クイン、ボニー・ハント3名の演技がまた最高だ。

特にエイダン・クイン演じるぶっきらぼうだが、家族のことを一番大切に思っていて嫌な役割なのに愛情深さを滲ませる父親がいい。いや、本当にこの父親はBest of Daddyの称号を与えたいほどよかった。

それとボニー・ハント演じる母親の強烈さも忘れてはならない。冒頭から「汚い言葉を使うんじゃないわよ!このバカ息子が!」(ビンタ喰らわす)と元気いっぱい。伊達に8人も子供を産んでないってか。いやはや、いつの時代も母は強し、なんだよなあ。
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