たけちゃん

ドランク・モンキー/酔拳のたけちゃんのレビュー・感想・評価

ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)
4.5
呑めば呑むほど強くなる、それが酔拳


ユエン・ウーピン監督 1978年製作
主演ジャッキー・チェン、ユエン・シャオティエン


さあ、いよいよジャッキーカンフー映画僕的No.1作品の「酔拳」です。

この作品がジャッキーの初日本公開作品で、もちろん当時、劇場で観ましたよ。高校生でした(๑•̀ •́)و✧


ジャッキー映画は日本での公開順が製作順ではないので、「酔拳」の後に「蛇拳」や「木人拳」などを観てるんですが、最初の出会いが最高傑作という幸せ。その結果、当時は本当に好きだったんで、ジャッキーが出てさえいれば何でも観ましたね!

ブルース・リーにはそれほどハマらなかったのに、なんでこんなに好きなのかと言うと、やはりカンフーに合わせてのコメディ感ですよね。もう、ゲラゲラ笑いながら観て、本格的なカンフーに痺れる感じ、たまりません( ˘ ˘ )ウンウン


また、「酔拳」などの、最初に負けて、鍛錬の末、敵に打ち勝つ感じは、まさにジャンプの王道。10代で厨二病的だった僕にはドンピシャだったのでしょうね(っ*´ω`*c)エヘヘ




さて、そろそろ映画の話を(^-^)


まず触れたいのは、またまた日本オリジナル主題歌の「拳法混乱(カンフージョン)」です。

いいですよね~、カンフージョン\(^o^)/
〈拳法=カンフー〉+〈混乱=コンフュージョン〉という造語ですが、素晴らしいセンス(๑•̀ •́)و✧

四人囃子の歌うこの曲、オリジナルにはありません。なので、字幕版とかで観ると、使われてないんでえぇぇぇす‼(٩•'╻'• ۶)

でも、日本公開版はオープニングにこの曲を使って、また、要所要所で流すので、この曲がないと僕は盛り上がれないんですよ。だって、刷り込まれているんですから、仕方ない(笑)



次に吹替です。
吹替版は二種類あるので、注意が必要٩( *˙0˙*)۶
ジャッキーの声は、もちろん石丸博也さんですが、師匠の声が小松方正さんと青野武さんの2つあるんです。


今回、僕はカンフージョンが収録されているゴールデン洋画劇場の吹替版を観たんですが、実はオープニングはオリジナルを差し替えられてるんですね。見比べて気づきました!←今まで知らなかった……


オリジナルは殺し屋の鉄心(ホァン・チャンリー)が賞金のためにある武芸者を暗殺するシーンから始まるが、日本公開版はカンフージョンをBGMにジャッキーが酔拳を練習するシーンで、全く違いましたね!


それにしても、キャストが蛇拳とほとんど一緒なので、続編かと思いますよね。実際、続編で企画されていたものを独立した別物に変えたんだそうで、続けてみると、あの人にあの人と知っている顔ばかりで笑いますよ( ・́∀・̀)ヘヘヘ



吹替版は他に青野 武版があるんだけど、青野さんには申し訳ないけど、イメージが違う(。>_<。)
そして、青野版はオリジナル版の吹替なので、カンフージョンは使われていません。ご注意を(๑•̀ •́)و✧


それにしても、小松版は自由な吹替だわ~(笑)
特に、師匠と酒を酌み交わすシーンで、李白の将進酒や月下独酌をデタラメに訳していくんだけど、これ、知っている人が観たら怒るだろうなぁ……。



何より僕が好きなのは、修行シーン\(^o^)/

蘇化子(ユエン・シャオティエン)の元に預けられた黄飛鴻(ジャッキー・チェン)が、奥義を伝授すべく厳しく指導されるんだけど、いろいろ真似たよね~。

逆さまになって、お猪口で水くんだり、胡桃を指で割ろうとしたり、バカでしたね~(*-∀-*)ゞエヘヘ


主人公の黄飛鴻(ウォン・フェイホン)は清朝末期にいた実在の人物。でも、この映画は史実とは全く異なります。名前だけ借りたオリジナルストーリーです。

この人、中国では最も映画化された人物で、ジェット・リーも演じていますね。で、ジェット版黄飛鴻の得意技が「無影脚」なんですが、ジャッキーの「酔拳」では、殺し屋鉄心の必殺技が「無影拳」。これ、ただ、手をブラブラ振るだけの拳ね(笑)
でも、全く関係ないのに、なんかありそうって思ってしまうんです(笑)誰か知ってたら教えて♪~(・ε・ )





映画としては古さもあるけど、これぞジャッキーという最高のカンフー映画です。ぜひ、ご覧ください(^-^)