ぱやぱや

つみきのいえのぱやぱやのレビュー・感想・評価

つみきのいえ(2008年製作の映画)
4.3
様々な短編アニメーションの賞を受賞した傑作
たった12分だしとても見やすい反面、家族愛について考えさせてくれる内容で、無声映画ということもあり、大人向けの作品だと思う

個人的には、よく傑作と言われる『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』と似た種類の郷愁が感じられたような気がした


以下概要
水が増水する街に頑なに住み続けるお爺さんは、家を増水に合わせて積み木を積むように増築してきた
お爺さんはひょんなことから、水底に潜ることになるが、それは地層のように重なった家、つまり家族の歴史を遡っていくことともいえて…



アニメ自体は優しく暖かくそして良い意味で地味な色遣い
色鉛筆様?水彩画様?の絵がゆらゆら動きつつ、水の中を潜っていく描写になっているんだけど、
家族の写真、思い出の品の地層を観ながらどんどんお爺さんの心の奥深くへ潜っていくことになる

ちょっと頑固そう、気難しそうなお爺さんではあるんだけど、家族への愛・奥さんへの愛は本物で、その喜びや悲しみが全部積み重なった景色を、このアニメを観ている側はそっと一緒に覗くことができる

家族と人生について考えさせてくれる
私もこういう積み重ねを作っていきたいなって思える
感動してうるうるしてしまった
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