くわまんG

バトルランナーのくわまんGのレビュー・感想・評価

バトルランナー(1987年製作の映画)
4.0
シュワちゃんだって社会派だ!この作品がきっかけで州知事を志した…のかもな!HAHAHAーっ!!

みどころ:
シュワちゃんの捨て台詞
120点満点の噛ませ犬達
ちゃんとディストピア
結構辛辣な社会風刺
もちろん吹き替え推奨
エンドロールもお忘れなく
超アホ

あらすじ:
2017年、世界は崩壊。アメリカは暴力が牛耳る独裁国家。一掴みの富裕層が私腹を肥やし、大多数の貧民は、募る不満をあるものへの熱狂で発散していた。
『ランニングマン』である。それは死刑囚VS処刑人の殺し合いゲーム。
正義の筋肉刑事チャールズは、政府のイヌや金持ちのブタにハメられてランナーとなってしまう。果たして無事生還できるのか……!?(できる)

何と言ってもシュワちゃんに立ち向かう噛ませ犬達が素晴らしい!造形、振る舞い、死にっぷり、全員満点です♪

MVPは電撃ビリビリハンター、ダイナモ。シースルーの鎧兜に無数の電飾を散りばめながら、下半身は肥満体にブリーフ一丁というヒップな青年。大好きなオペラを熱唱し、手作り感あふれる愛車を駆り、不注意な自損事故で絶命しかける姿はまさに世紀末。「やめろクリスマスツリー!」、「タマ無しバッテリー野郎!」と浴びせられる罵詈雑言も出色で、注文通り感電死してくれます。吐いて捨てるほどツッコミどころが多く、歴代シュワ被災者の中でも五本の指に入るタレントと言っていいでしょう。

原作スティーヴン・キング、脚本デ・スーザなだけあって、話も明快で面白いです。洗脳の恐怖や集団心理の落とし穴を皮肉たっぷりに指摘しつつも、基本的には上質なバカ映画。偏差値爆下げ脳ミソ空っぽで、エンドロールまでHAHAHAーっ!!させてくれます。