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「ハッシュ!」に投稿された感想・評価

ouch128

ouch128の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

2019.07.15

多様性とかLGBTとかマイノリティとか、色んな言葉が氾濫するこのご時世だからこそ「子どもいればなんか楽になれそうじゃね?」って軽やかに人生を考えて行ける人こそが、一番強いのかもしれない。だいぶ前の作品だけれども、今の時代に観ても遜色無く、通じる作品だったと思う。

永田さん役のつぐみ、いい演技してたなぁ。ああいう目パッチリ色白メンヘラ系の人は、適切なライティングをしてあげると本当にホラー画になる。制作当時にメンヘラなんて言葉があったか分からないけど、今も昔もストーカーのイメージは変わらないんだなぁと思った。

永田さんに限らず、ペットショップの店長しかり、病院で眉毛抜きすぎじゃった同室人しかり、声が大きくデリカシーに欠けるゲイ仲間しかり。橋口監督は「痛い人」を同居させるのが本当に上手い。普段こういう人たちとは意識して接さないように生きている自分たちにとっては、なんか突きつけてくる脅迫めいたものを感じざるを得ない。ここら辺の人たちは本編には全く関係がなくて、シーンとして盛り込む必要がないのだけれど、こういう人たちがいるからこそ映画全体にもう一つ深みが出るというか、そんなことを思いながら観ていた。昔からこのやり方は変わらないのね(恋人たちなんて痛い人たちばっかり)。
B5版

B5版の感想・評価

4.0
1組のゲイカップルと、子供を欲する一人の女。
セクシャルな部分にもそれ以外にも世の中に生き辛さを感じている主役3人。どうにも正統派にはなれないマイノリティー側の遣る瀬無さに共感します。

正しさを尊重することは大事。
でも世間様の提示する正しさが、ある種生き辛さを助長してるのもまた事実で。
普通から見放された人間がそれでも必死に考えた末に生まれた感情
、生への渇望の糸口が子供であった。

芯にあるのは重い内容なのに全編通してシリアスでないところがとても気に入ってます。
お世辞にも性格がいいとは言えない人達の、淡々としつつも温かみ、おかしみも交えた交流の様子が心地よい。

「普通」から振り落とされて自棄にならないためには、
自分を強くしてくれる何かを、自らを頼りに獲得するしかないのである。
しかし、それをどう手にするかなら誰かと一緒に考えることはできる。
未来について、頼りなくも優しいよすがを手に入れた3人の、これはハッピーエンドの物語。
マイノリティを描いてるようで普遍
人間である以上、性欲から逃れられない

それでも生きるしかねえか、って思えるこういう作品がやっぱり好き
時代を先取り。何度も言うけど橋口亮輔監督は日本の宝です。
桃子

桃子の感想・評価

3.6
結構前の作品なので、その当時10代の私も訳はわかってたし、この3人がうまく行かないながらも一生懸命スポイドを使おうとしてる姿が素敵だなと思ってた。今にもたくさん見てほしい作品
菫

菫の感想・評価

3.4
女って嫌だなーと思った。
田辺誠一さんと高橋和也さんの空気感が自然で素敵。
ふかい

ふかいの感想・評価

5.0
絶対に面白いだろうという期待に違わず(というかはるかそれ以上に)めちゃくちゃ大切な映画になってしまった
エム

エムの感想・評価

4.0

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栗田勝裕(クローズ)と長谷直也(オープン)の
同性カップルと栗田との子供が欲しい
藤倉朝子との奇妙な三角関係

仲直りした後の二人のやりとり
「苦しいよ」「寂しいより良いじゃん」
これ聞いて勝手に溜息が出た。

超美人だと思ったら片岡礼子だし
かっこいいと思ったら田辺誠一だし豪華。

いろんな人がタバコを吸うシーンが印象的
後三人が徐々にボウリングやら
ショッピングやらで打ち解けていくくだりと
キッチンでお腹見せ合うのが好き。良い関係。

勝裕に恋をする同僚永田エミのせいで
大変な事になるし、それで集まった
勝裕と直也の親に三人全員が
酷い事言われて詰め寄られるも
当たり障りのない普通の日常に
価値を見出して、子供を授かる事に
希望を持った朝子が全部吹っ切って
自分の内側をぶちまけた
片岡礼子の演技に圧巻。

永田エミがメンヘラ化してもなお心配して、
関係をスパッと切りたいけど可哀想で
ハッキリ言えない勝裕の気持ち良くわかって
体が重くなった。

最後は引越しした部屋で三人で鍋をつつく。
エンドロールも赤ちゃんの時の写真が
添えられてて凝ってたな〜。
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