カートラッセルクロウ

私のように美しい娘のカートラッセルクロウのネタバレレビュー・内容・結末

私のように美しい娘(1972年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

質の高いコメディで笑えるのですが、男としては物凄く悲しくなる映画でした。この作品の男どもは本当に駄目駄目ですね(笑)。結局のところ女性のエロスの前では、あらゆる男が骨抜きになり、害虫と化してしまうのか、そんなことを考えてしまいます。
素敵な作品なのですが、何と言ってもヒロインのカミーユ役を演じるベルナデッド・ラフォンの怪演が光っています。彼女の持つ妖艶な美貌、どことなく幼い自由奔放な性格は、男なら誰もがほっておけないであろう不思議な魅力を放ってます。
男どもの駄目っぷりが目立つ作品ですが、一方で女性の持つ力強さも際立つ、フェミニズム色の強い作品でもあると思います(下品さを示してるって意味では逆だけど)。

戸の仕掛けで粉々にされた瓶、ネクタイ、それに銃などは、おそらく男根の象徴でしょう。