あず

ダンボのあずのレビュー・感想・評価

ダンボ(1941年製作の映画)
5.0
小さいときから何回も観てるけど改めて。

魅力①キャラクター造形
好みの問題のだけどダンボは強者揃いのディズニー作品の中でも群を抜いて可愛い。
そしてダンボだけでなくキャラクター全体に言えることだけど表情のひとつひとつまで最高。


魅力②名シーン
ダンボが檻に入れられたジャンボに会いに行くシーン。名曲『Baby Mine』も含めて涙無しでは観れません。
ここでもジャンボがダンボに触れる感じとか表情とか凄く優しくて綺麗。
高橋ヨシキさんはここで泣かない奴は人間じゃないとまで言い放ってました。僕はそこまでは言いませんが


魅力③ハンディキャップ
耳が大きいというハンデを乗り越えるというお話ではなく、その耳で空を飛ぶという短所を長所に変えるというお話であること。70年のときを経て「♪ありの~ままの~」っていう大ヒット曲にも通ずるのかな。


魅力その④マイノリティ
ダンボに味方するのはネズミのティモシーとカラスたちだけ。彼らはここでは弱者、マイノリティとして描かれる。特にカラスは黒人のメタファーだと考えられる。結局、弱き者を助けるのはその痛みを感じることのできる弱き者というメッセージ。
ウォルト・ディズニーは『南部の唄』の製作によって人種差別主義者として名高いけど、この作品に関しては優しさが感じられる。


公開から約75年たっても色褪せない不朽の名作ですし、何歳になっても観たい作品です。
あず

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