DORATARO

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのDORATAROのレビュー・感想・評価

3.6
20世紀初め、山師から石油屋へとなり富を築いた男ダニエルプレインヴューの伝記的映画。演じるのはダニエル・デイ・ルイス。「ノーカントリー」とアカデミー賞を争った映画なんですね〜。石油みたいにとっても重厚。

「ザ・マスター」を見た時に近い感情。およそ2時間半あるがこの男の闘争という半生は一体何のためにあったのか、そこから何を感じられたのか自分でもよく理解できない。ただこの男がどういう人物かと言うと、「人間の最悪な部分が見える」というほど過度の人嫌い、孤独を好み、敵対する者には牙を剥き、怒りを爆発させるような人間だ。そんな彼の敵として存在感を放つのがポール・ダノ演じるイーライ。キリスト教福音派の伝道師で非常に胡散臭いんですが、個人的にはこの2人の、というよりはダニエルと〈イーライ=宗教〉との闘いだったんじゃないかなと思います。話は難しいですが2人のマッドな演技合戦が見どころでもあって、退屈はしないかな。ラストははっきり言って笑えます。

もし喧嘩したらI'll drink your milkshake!! (お前のミルクセーキを飲んでやる!)って言ってみよう。
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