Poniha

ボビー・フィッシャーを探してのPonihaのレビュー・感想・評価

4.0
今、子供たちにスポーツを教えるボランティアをしていますが、どこまで勝ちにこだわればいいのかいつも悩みます。子供の才能を見つけてあげて、きっかけを作ってあげるのが親やコーチの役目だとは思うのですが、どうしても親やコーチの方が子供の気持ちを置き忘れて一生懸命になっちゃうんですよね。
でも、この映画では、ジョッシュのお母さんはしっかり子供のことを考えて、ジョッシュが幸せにならないことなら、例えチェスが強くなるためのことだとしても断固として反対していたのが素晴らしかったです。そんな奥さんをみて、ジョッシュのお父さんも変わっていった。ジョッシュのお父さんやお母さんはまずは土台となる人生そのものを楽しめるようにならなければ、スポーツやゲームを楽しんで強くなることは出来ないと気がついたんだろうと思います。いろいろなことを体験してその中で一番好きなものを子供自身が選択する。本当に好きなことであれば、強くなるために辛いことや大変なことでも自ら望んでやるようになる。頭では分かっていることだけど、なかなか出来ないことを教えてくれた作品でした。
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