叡福寺清子

丹下左膳の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

丹下左膳(1958年製作の映画)
3.7
今年のテーマは「未視聴の名作良作佳作を沢山観よう」ですので,観ましたよ,丹下左膳.1958年公開.私が生まれる前でございます.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
本作の最大の収穫は,池乃めだか師匠の大河内傳次郎のモノマネが実はめっちゃ似てたという事を確認できた事でしょうか.最近はあまり披露されておられませんが,大河内傳次郎自体を知らない方が増えたので致し方ないですな・・・って違うよ!本作の最大の収穫は,この時代の邦画が輝いていたって事を再認識できた事ですよ.そりゃねぇテレビが各ご家庭に普及する前で,庶民の最大の娯楽ですから予算も潤沢なわけです,金魚占いのシーンの豪華さにあたしゃビックリいたしました.それに男優がかっこよすよすで,左卜全,多々良純,三島雅夫ら辺のコメディリリーフすら味わい深いのは,ちょっとたまらんわけですわ.
美空ひばりの姫様は,どこまで行っても美空ひばりだったのはちょっと「アリャ」と思いましたが,お藤の長谷川裕見子さんがちょーかっけーんで良しとしましょう.2004年のリメイクでは和久井映見が演っていたそうですが,ちょっと違うんじゃないかなぁ・・・

そして出ました.大友柳太朗.今だとダークヒーローに分類されるのかもしれませんが,涙もろくて身内に甘いところや柳生源三郎との良き仲を観るとそれも違うかなぁ,結局丹下左膳は唯一丹下左膳という分類に属しているのねってのが正解でございましょう.
あとカラー作品だったのは,何気に驚きました.

残りは近日中に完走予定でございます.