<概説>
アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの詩集を基に構築された世界を、ロシアの世界的巨匠セルゲイ・パラジャーノフが圧倒的色彩で描く驚愕の73分間。
<感想>
意 味 わ か ん な い
いえいえやっていることはわかります。
章題にきちんと書いてありますから、薄ぼんやりとはその意図するところはわかります。
しかしその意図した物語が何を意図しているのか。
これがさっぱりわからない。わからないのに美しい。
同等に称賛されるタルコフスキー監督の残していた物語性を、すべて画力にねじ込んだような映画観とでも言いますか。そしてそこにシュルレアリスムを足しているような。
つまりザックリ字義通りの映画を楽しむ作品。
タルコフスキー監督といいパラジャーノフ監督といい、ロシア語圏の映画監督って真に突出してないと世界進出していない認識が産まれそうです。あとタル・ベーラ監督とかね。