kassy

サムライのkassyのレビュー・感想・評価

サムライ(1967年製作の映画)
3.6
寒々としたアパートで、たった一羽の小鳥とともに暮らす孤独な殺し屋。が、あるピアノ弾きの女と関わった事から警察にマークされた彼は、やがて自ら死地に赴いていくドラマ。仏フィルム・ノワールの巨匠J=P・メルヴィル監督の傑作で、徹底した硬質な画面構成と氷のような色調が鮮やかな印象を残した。他人を一切寄せつけず、己のスタイルを貫き通して死んでいく殺し屋を、日本の侍のイメージとダブらせた演出は今なお語り草で、ファンの多い作品であるとのこと。セリフほとんどなく、確かに硬質なイメージです。サムライのイメージを奥深く表現しているのが凄い。印象深い作品です。
kassy

kassy