荒野の狼

釣りバカ日誌2の荒野の狼のレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌2(1989年製作の映画)
3.0
「釣りバカ日誌2」は1989年の作品。第一作から一年後の公開。登場人物は重なるが、設定は微妙に異なり、西田敏行・石田えり夫婦と三國連太郎の関係も家族同然のように深くなっている。

石田が、第14回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しているが、前回同様、時に三國に対して優しさを見せるほかは、かわいい奥さんという役所。石田は本作では珍しくショートカットで似合っている。

共演は原田美枝子で登場時は哀しげであるのだが、この後、ミステリアスでセクシーであったり、知的な秘書、小さな息子を持つ母親、と色んな顔をみせる。それぞれに魅力的なのだが、本作では結局、どういった背景があったのか明らかにされず、劇中では「美人」という部分しか評価されておらず、脚本が不出来である。

西田、石田、三國、原田の俳優としての魅力、場面場面の面白さが評価される作品であるが、全体の構成などは甘い。
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