『日本、海に沈むってよ』
小松左京原作の大ベストセラーSF小説の映画化作品。
私も昔々に読んだし、最近出た電子書籍による完全版も購入した。こういった本が昔はベストセラーになっていたのである。昔の人は賢かったんだなあ。
実はストーリー的に言うと、「日本列島、沈むの沈まないの?」という興味で引っ張る作品ではないので、見せ場は延々と続く破壊描写。
何でも、円谷プロの流れを汲む最高なスタッフが特撮に関わっており、当時としては、破格の超スペクタクルシーンが楽しめる。
特に中盤の関東大地震と大津波シーンは息を飲む迫力で、ここはあれだね、定期的にテレビで流して、今後来るであろう大地震に備えるための啓蒙とすべきだね。
実際日本列島が海に沈むとなると環太平洋の国々にも津波被害とか尋常ではないと思うが、誰もそこまで頭は回らなかったらしい。
藤岡弘と丹波哲郎はもうけ役。
結末はやや尻切れトンボで続編があれば観たかった。
なお原作小説には続編があり、「日本沈没 第二部」として出版されているので、興味のある方はそちらもどうぞ。
リメイク版はそのうち観まーす(あっこれは観ない奴だ)。
WOWOW(18.02.20録画)にて。18.02.22
2018#016