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日本沈没のkazu1961のレビュー・感想・評価

日本沈没(1973年製作の映画)
3.5
「日本沈没」
1973/12/29公開 日本作品 2018-062
再鑑賞

この時代、東宝は特撮映画には圧倒的な力量を発揮していました。この作品も70年代を代表する傑作特撮パニック映画のひとつであり、この後東宝パニック映画の楚となりました。
2006年にも草彅剛でリメイクされましたが、この1973年の映画は、CG力や機材なども現代の技術よりははるかにそう言った面では劣っているので2006年にリメイクされたものに比べて見劣りはするかもしれませんが、1973年という時代、これを4ヶ月で撮影したというのもすごいですし、やはり特撮ならではの味があります。これはこれでありだと思います。
そして脚本、「日本人が国を失い放浪の民族になったらどうなるのか」をテーマにして作った映画ですから、阪神や東北のように今後も起こるであろう大地震の時に政府はもちろんそれぞれが何をすべきか未来について誰もが考えるべきテーマを投げかけている先駆的な作品ではないでしょうか。
(テレビドラマも村野武範と由美かおる主演でありましたね。)

小松左京の同名ベストセラーを映画化し、社会現象を巻き起こした特撮パニック大作。黒澤明ら名匠たちの下で経験を積んだ森谷司郎がメガホンを取る。脚本に橋本忍を起用、製作にゴジラ・シリーズの田中友幸が携わり、スタッフにも佐藤勝(音楽)、村木与四郎(美術)、木村大作(撮影)ら黒澤組が顔を揃え、森谷司郎監督をバックアップする。約880万人の観客を動員し、配給収入は約16億4000万円(1974年邦画部門配給収入1位)を挙げる大ヒットを記録。
キャストは小林桂樹、丹波哲郎、藤岡弘(現:藤岡弘、)、いしだあゆみ、二谷英明、島田正吾、夏八木勲 ほか。
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