これを観た当時は小学生でしたので、とにかく「禍具魂」「霊体ミミズ」などのパワーワードがツボにハマってしまい、何かにつけて「かぐたばに似てね？」「霊体ミミズきた！」とか言いながら兄妹でキャッキャと面白がってました(馬鹿)
という思い出深い作品だったのですが肝心なところは全く理解せずにいたので、今回観てみたらしっかり怖い作品だったのですね←
子供ながらにモキュメンタリーの映像は新鮮に感じていましたが、さすがPOVに凝っている監督なだけあってそのリアリティが真に迫ってくるし、取材される怪事件がショッキングであったりじわりと不気味さを残したりと緩急があるから、それらが徐々に紡がれていく構成は意外にもテンポ良く感じられる。
堀光男役の寺十吾は、マジでテレビに出しちゃマズい人みたいな演技してて凄いですね…
石井潤子の住む家の、わけ分からんロープやら鳩や犬の死骸やらカグタバの面？やら、禍々しさの演出も凝りに凝っていて逆に感動する。
結局、行き着く先に土着信仰や風習があった…みたいな話が一番キモコワだなぁと思いました。
邦画ホラーはこうでなくっちゃのお手本です。
