Momoka

ベルリン・天使の詩のMomokaのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
4.1
「寂しさって自分を丸ごと感じることだから」という、天使が恋に落ちた女性のセリフが印象的。天使だって地上の世界から眺めているだけではなくて、地に足をつけて誰かと関わりたい。
天使たちは子供には見えるのに大人には見えない。子供だった頃は何をするにもキラキラして見えたものが、私たちが大人になるにつれてその輝きが目に入らなくなり、心には「何か足りない」という曖昧な虚無感のようなものがつきまとう。
頭から血が出たのを見て生きている感覚をつかんでいったり、街でコーヒーを買って飲むだけでものすごく幸せそうな表情を浮かべる人間になった天使の姿に、日々起きていることの瞬間瞬間がどれも美しくて素晴らしいことの連続だと思えたらどれほど幸せだろうと思った。そんな天使を演じるブルーノ・ガンツもとてもチャーミングで素敵。
明日の朝起きて外の景色を見るのがいつもより少し楽しみ。