けーな

ベルリン・天使の詩のけーなのレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.8
点数をつけるのが難しい。若い時に観たことがあったが、不思議なことに、その時の方が、今より、理解できて、心に沁みた気がする。前半、天使が、街中で、人々の声を聞く部分を、今回は長く感じてしまった。若い時の方が、それらの言葉を柔軟に受け止めることができたのかもしれない。また、数年経った時に観てみたい。その時に、どう感じるか、楽しみにしたいと思う。

前半は、モノクロ映像だが、天使ダミエルが人間になった瞬間に、カラーの映像に変わるところが好きだ。

主人公のダミエルを演じるのは、ブルーノ・ガンツ。今、観ると、「ヒトラー〜最期の→2日間」を演じた人だということが分かる。

ピーター・フォークが、本人役で出演しているところが、良かった。コロンボと呼ばれたりして、面白い。しかも、彼の過去(この映画内の設定)も分かるところが、とても良い。

この映画は、まだドイツが東西に分かれていて、壁が存在したベルリンが舞台。登場する人々の心の声から、反戦のメッセージを読み取れる深い映画だ。
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