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ベルリン・天使の詩の一のレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.4
『パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督作品

ベルリンを舞台に人間の女性に恋した天使が人間になる姿を描く

ほぼ全てと言って良いほどセリフが詩的で上品で美しい
天使の世界はモノクロ、人間の世界はカラーで描かれおり、この映像演出の切り替え、二つの世界が交差する点にこそが最大の魅力

ひとつひとつの抽象的な情景で表現され、天使の耳には、哀しみや苦しみと言ったさまざまな人々の心が入ってくる
そこから感じるのは、人間だからこそ喜びも悲しみも心から感じられるのかなと

しかし芸術を堪能する作品なので、哲学的であり比喩的でもある表現が多くかなり難解に感じてしまい、観る前からわかってはいましたが、頭の悪い自分には恐らくほとんど理解できていないと思われる…😭

ポエムのような美しいセリフ回しや、うっとりするほどの映像やカメラワーク、非常に高尚でアーティスティックな作品
そりゃ小津安二郎、トリュフォー、タルコフスキーに捧ぐなんてのも納得ですわ…😨👏🏻

とりあえず本人役のピーター・フォークが好き

〈 Rotten Tomatoes 🍅98% 🍿94% 〉
〈 IMDb 8.0 / Metascore 79 / Letterboxd 4.2 〉

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