ベルリン・天使の詩の作品情報・感想・評価

「ベルリン・天使の詩」に投稿された感想・評価

ブランコ乗りが出てくるまでの、よくわからない気持ちで観れる前半の空気感が好き
書庫番

書庫番の感想・評価

4.1
2018年12月13日 レンタルBlu-Rayにて鑑賞。

『パリ、テキサス』同様、長い時間が掛かったが漸く鑑賞。
モノクロームの映像美と強いメッセージ性に彩られた、ヴィム・ヴェンダースの代表的作品。

疲れていたのである程度予測はしていたが、序盤に果て無き【寝落ち→早戻し】を繰り返し、上映時間127分の本作に190分の鑑賞時間を掛けました。(笑)
然しながら気合を入れ直して臨んだ中盤からは、物語の大きな展開もあり作品世界へと没入。

地上の人間を永遠に見守り続ける(だけの)己の存在に疑問を持った守護天使が、ある女性へ恋心を抱いた事から平凡な存在である人間への転生を図った時、それまでモノクロームに映っていた眼下の世界が鮮やかで彩り豊かに変化した…。

決まった脚本が無く、詩人のペーター・ハントケによって書かれた詩の断片を繋ぎ留めたものを基に撮影された本作は、人によっては苦手意識を持つ事もあるだろうが、ぜひ一度は鑑賞していただきたい。
国領町

国領町の感想・評価

3.0
★★★liked it
『ベルリン・天使の詩』 ヴィム・ヴェンダース監督
DER HIMMEL UBER BERLIN

天使の恋&東西ドイツの分断、ベルリンの壁

モノクロの映像&詩的な語り
街中の人々の心の声は孤独を感じ
ベルリンの街に漂う虚無感&悲しさを映し出す

ブルーノ・ガンツ as 天使ダミエル
サーカスの空中ブランコ乗りマリオンへの恋&失う永遠の命
モノクロから色鮮やかな世界へ

子供は子供であった頃=平和だった頃のベルリン&人間
天使ダミエル=東西の分断に行動できない人々
ダミエル&マリオン=東西ベルリン

偶然に負かせて生きていくのを止めなければならない
私達は決断しなければならない、ダミエルのように
さあベルリンの壁を壊そうじゃないか

1987年『ベルリン・天使の詩』製作
1989年11月ベルリンの壁の崩壊

The fall of the Berlin Wall in 1989
https://youtu.be/zmRPP2WXX0U
shihoho

shihohoの感想・評価

3.9
ベルリンの壁崩壊の2年前
棚橋

棚橋の感想・評価

4.0
映像が絵画的
セリフが詩的
そしてメッセージ性も強い

社会や境遇から超然とした天使が
愛を知り堕天使になる

街なかでいやらしいことを考えるのはやめよう
イメージ通りだった、、
こう

こうの感想・評価

-
ベルリンの壁崩壊の一つの起因になったとも言われている、メッセージ性の強い作品。
前作の『パリ、テキサス』で描けなかったこともこの作品には含まれている。
さすが、ヴィム・ヴェンダース監督。ベルリンの叙事詩。構図が素晴らしい。詩的な脚本も。見ながらメモをたくさん取る、小説を書きたくなる。こんな天使、ベルリンならいてもおかしくないような気がする。ベルリンは行ったことないけど。でも、どうだろ、東京にはこのタイプの天使はいないなあ、きっと。渋谷のヒカリエあたりに腰掛けて我々を見ているんだろうか。 
ゴト

ゴトの感想・評価

4.2
ペーター・ハントケの詩を元に明確な脚本を書かずに撮影したらしいので抽象的な部分が多い。はっきりとした起承転結もないので観辛く感じるかもしれないが、それでもアンリ・アルカンを撮影監督として引っ張って来れた時点で半分以上勝ち確のようなものだろう。

カラーとモノクロが詩的に交差し、この映画の世界観はアンリ・アルカンがいなければこんな素晴らしいものになっていなかったと思う。撮影監督という存在の重要性を思い知らされる作品である。人間となったダミエルがその喜びを現わすかのようにおかしなくらい派手な装いに着替えているが、こう言った場面での色の使い方も面白い。

聖書によれば人間の姿形は神に似せて造られたそうだが、この映画でも人間は天使に似せて造られたと語られる場面がある。本来、神や天使は人間よりも上位の存在のはずである。が、ダミエルはそんな人間になり、またピーター・フォークはそういう奴が結構いるようなことを言っていた。不完全だからこそ日々を精一杯生きる人間への賛歌。
世界を見つめる優しい眼差し。現実にも勝る写実性。
時の中を生きる喜び。詩だ。
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