sonozy

恐怖のsonozyのレビュー・感想・評価

恐怖(1961年製作の映画)
3.8
1961年イギリス映画。
原題: Taste of Fear(米国では Scream of Fear)

しかし、このビジュアル、まさに"恐怖"の叫びですね〜。笑;
町山智浩さんによれば、公開当時、このポスター以外の事前情報は伏せられ、観客にもネタバレ禁止令が出されていたとか。

"ニューロティック・ホラー"(neurotic=ノイローゼ/神経症的な)というジャンルの原点的な作品だそうで、体が不自由/心が不安定な主人公(女優)が恐怖の事態に陥るお話で、それが本当のことなのか、彼女の妄想・幻覚なのか、観る人をゾワゾワさせる作品。
(他の作品例)「何がジェーンに起こったか?」「不意打ち」「らせん階段」「暗くなるまで待って」「ローズマリーの赤ちゃん」など

主人公のぺニー(スーザン・ストラスバーグ)は下半身不随の車椅子の身で、フランスにいる父に会いに、10年前に離婚した母と暮らすイタリアから飛行機でやってくる。
父は不在との事で、住み込み運転手のロバート(ロナルド・ルイス)の迎えで父の家へ向う。
そこで初めて父の後妻のジェーン(アン・トッド)と会うが、父は急な出張でいつ帰ってくるのか分からないと言われる。

その夜、風でバタつくドアの音で目を覚ましたペニーは、離れの窓にゆらめいている灯影を見つけ、車椅子で向かうとそこには・・・
悲鳴をあげて逃げ出したペニーは、庭のプールに車椅子ごと落ちてしまう。
目覚めた時は、父の主治医のジェラール医師(クリストファー・リー)、ジェーン、ロバートに囲まれたベットの中。
医師とジェーンから見たものは幻覚だと言われるのだが・・・

おっと、そういう事だったのね!という大どんでん返しが楽しめる"恐怖"なモノクロ映画でした。

#町山智浩のVIDEO SHOP UFO
https://youtu.be/0b-9EhI2jaQ
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