Ricola

白き処女地のRicolaのレビュー・感想・評価

白き処女地(1934年製作の映画)
3.7
カナダのケベック州のフランス系移民が主人公。

若きジャン・ギャバン演じるフランソワは逞しい猟師。彼は美しいマリアと恋に落ちる‥。  


カナダの大自然が変わりゆく季節とともに、重点的に描かれている。
特に湖のロングショットはまるで印象派の絵画のよう。

移民たちの「ここが私たちの永住する場所」という強い誇りを持っているのがよく伝わってくる。

たまに優しいが基本的に厳しい大自然を受容し、自然とともに生きる彼らを見ていて羨ましいと思ってしまった。
私もせわしない現代生活と距離を置きたいと思ってしまう。

いわゆる男性らしさと女性らしさを強調するような作品でもあり、古臭いかもしれないが、この時代を知る良い材料となっていると思う。
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