カナダのケベック州のフランス系移民が主人公。
若きジャン・ギャバン演じるフランソワは逞しい猟師。彼は美しいマリアと恋に落ちる‥。
カナダの大自然が変わりゆく季節とともに、重点的に描かれている。
特に湖のロングショットはまるで印象派の絵画のよう。
移民たちの「ここが私たちの永住する場所」という強い誇りを持っているのがよく伝わってくる。
たまに優しいが基本的に厳しい大自然を受容し、自然とともに生きる彼らを見ていて羨ましいと思ってしまった。
私もせわしない現代生活と距離を置きたいと思ってしまう。
いわゆる男性らしさと女性らしさを強調するような作品でもあり、古臭いかもしれないが、この時代を知る良い材料となっていると思う。