何度も観ているけど、面白い。
サム・ライミの面白さはこの作品のマインドを後々の作品にもどこか感じさせられるところかなと思う。
ホラーなのに逃げ回り汚されるのが金髪のおねーちゃんでなくて眉毛の繋がった気弱な野郎、というのがまた笑える(キャーキャーでなくてウォーウォー)。
やっぱり本作が楽しい最大の理由は、恐怖描写を笑いの方向に持っていったとこだと思う。
やたらと小汚い死霊の分泌物がアッシュの顔にぶっかけられまくったり、クライマックスのストップモーションだったり、恐怖一本槍で進んでいたらどう写っただろうか。
笑えるホラーとしてきっちりエンタメしているから、場合によってはチープになりかねない諸々が全てプラスに働いて大盛り上がり。
改めて面白いなと思ったのは、シェイキーカムを使ったカメラワークとかに色んなアイディアと若々しい勢いを感じるのだけれど、その勢いに自ら飲まれてしまうのではなくて展開が破綻しない様にバランスが保たれていること。
過剰さは面白さに還元され、その裏でしっかりと手綱が握られている。
やっぱりホラーって最高だよね、と思える作品。
