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公開時に見て以来の再鑑賞。
当時は結構話題になって、なかなかの評判だったと思いますが、個人的にはよく分からなくてイマイチだったという印象が残っています。
あの頃は、今みたいに気軽にネットが使える環境がなかったので他の人のレビューや考察なども見ることができなくて、ずっとモヤモヤしていたのを覚えています。
今回改めて見てみると、やっぱりよく分からない演出が多いですが、ストーリー自体は筋が通っていて、あの頃に感じたほどの分かりにくさはありませんでしたね。
「リバース・ムービー」と銘打っていただけに、当時はタイムトラベル物として伏線や謎解きばかり目がいっていましたが、実は思った以上に青春映画なんだと気付かされました。
10代ならではの多感で不安定な感情や理由のない苛立ちなどがよく描かれていて、この辺りは今の若い子たちが見ても共感できるんじゃないかなと思いました。
全体的には暗くて不気味な作品なんだけど、どこか初々しさや淡い感じを抱くのは、そのせいかもしれません。
そして何より、主人公ドニーを演じた若きジェイク・ギレンホールの演技が素晴らしい。
今作とこのちょっと前に公開された「遠い空の向こうに」が出世作となったんですよね。懐かしい。
あと当時は全然気付かなかったけど、ドニーのお姉ちゃん役が実姉のマギー・ギレンホールだったんですね！
気になるのは新進気鋭の監督として注目されていたリチャード・ケリーの近況。
最近は全く作品が公開されていませんが、何をされているのでしょうか？
正統な続編の計画があるとかないとか…。
