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ドニー・ダーコの655321のネタバレレビュー・内容・結末

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

他の方の考察サイトやレビューを読めば読むほどタイムスリップ説が濃厚になってきますが、それでもそれと同じくらい夢オチ説もアリだと思いたい。
精神疾患を抱えているドニー・ダーコの妄想であり走馬灯のようなものだったものの、自身の可能性を断たれる直前のドニーは世界の可能性を信じて笑っていた…という可能性も残したい。

これは可能性の映画だと思うから。

「人間はもっと複雑で2つになんか分けられない」
という考えに拘っていたドニーは、誰よりも今いる場所が現実であるか疑っていたのかもしれない。
フランクを撃った時にはグレッチェンが死んだ事そのものよりも、ウサギが実体のある人間であり現実である事を受け入れられなかったからなのかもしれない。

ドニーは選ばれしスーパーヒーローだったのか、それとも妄想に囚われた青年だったのかは分からない。
どちらにしても、可能性を信じる彼は笑顔だった。
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