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ドニー・ダーコのCのネタバレレビュー・内容・結末

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場映画版を観た。
事前知識ゼロで、1回目観終わって訳わからんと混乱。見返しながら色々推理したり伏線を探したりするのが楽しい。

町山智浩さんの有料解説を聞いて、真相をやっと理解。説明不足かい!笑
最初からブルーレイ版を見るのがオススメ。

物語とリンクした歌詞の音楽が印象的に使われている。よくこんな上手いことハマる曲が揃うものだなあと感心。
人間考えることは大体同じということか。

1回目観た後は、
・母親と娘がブラックホールに巻き込まれるんだからこの2人がタイムトラベラーじゃないか?
・父親が、高校時代のフランキーって友人が死ぬ運命だったと言う話を母親にして、ドニーもそうかもしれないというシーンから、父親もタイムトラベラー?
・ラストシーンで母親があまり泣かずタバコを吸ってる上に、グレッチェンと訳知り顔で手を振り合う。
てことは、実はグレッチェンもタイムトラベラーで、実はドニーの母親が改名して逃げたグレッチェンの母親?
・むしろドニー以外全員タイムループしてる?!

などなど、推測したけど見事に全て間違っててズッコケた。訳わからん!と叫びながら迷推理も楽しい爽やかな映画。
正体がSF青春ロマコメだったとは。

監督が考えた独自の理論の世界観ということで、それが受けた作品なのかなと理解。
説明不足で意味深な物は人を惹きつける事もあると。

★追記。
監督のオリジナル版についてのインタビューがあるらしい。
その中で、Less is moreの格言に習い、全ての謎を明かさず慎重に情報を削ぎ落としたと語っていた。
そのバランスが絶妙だったから、カルト映画になったのだろう。
費用面もシーンカットの理由の一つだったらしいが、制限が作品を魅力的にする場合もあるわけだなあ。
映画についてまた一つ学ぶことができた作品。
有無を言わさずカッコイイビジュアル🐰と、語り過ぎないストーリーと、よく練られ構築された世界観!
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