アァーーーーーー

彼女について私が知っている二、三の事柄のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

2.9
トリュフォーの映画借りようとして何故か何の迷いもなく借りた本作。
「ゴダールみてぇな映画だなぁ、難しくてつまんねぇなぁ」と思って途中から携帯片手に流してみてたらゴダールの作品と分かって「そうだよ。何勘違いしてんだよ。俺はバカか」と。
最近そういう"なんのなしの思い込み'"が多くなってきているのは頭の中に色んな固有名詞を詰め込みすぎたことで、関連性だけでの脳内検索をかけてしまってるのが原因なんだと思いました。
まあ、いいや。

彼女とはパリの首都圏
詩的なセリフとナレーション。
何箇所かのセクションに分かれてテーマを描く。
言葉とは?存在とは?社会、政治、革命??
おおよそそういう言葉やセリフを吐きそうにない女性。
難しい漢字の連続。
セリフも咀嚼できないほど早過ぎる展開。

内容が大分被ってると感じる"中国女"はカワイイ女性が2人出てきた事と(今作にもカフェのシーンで売春婦役だった人が出てきてます)オチがあったのと、撮り方の斬新さが評価出来ましたが、今作はそういう要素が全く見受けられず、ゴダール特有のアバンギャルドなカメラワークや編集もほぼなし。描かれている街の感じが
ジャックリュベットの北の橋を連想させますが、特に印象的なカットもあんまりなし。
セリフはたまにドキッとさせられる所があるものの、
多分監督自身だと思われるボソボソ声のナレーションは俺が大嫌いなワンプラスワンみたいな感じもあって、んーーーー。
俺には何が言いたいのかよく分からん。
「色々考えたけど全て受け入れてまた再出発する」ってことすかね?
ラストのカットは良かった。

俺の友達がモデルさんとかを使って小難しい詩的なセリフを話すだけの短編映画を撮ってますが、この映画の影響なのかも。


まあ、ゴダールの何作品かを見てると共通して思うんですが、女を小馬鹿にしている様に感じる部分には"クスッ"とはするものの、大学生とかが夜な夜な集まって小難しい論議を交わす用の教材というか。
そういう感じが苦手っすね。
あんまり勉強してこなかったんでね。すんませんね。
アァーーーーーー

アァーーーーーー