『あのでかいロケットを打ち上げる動力は“人間の魂”だ!』
ちょうどステイホーム中にコミックスを読んでいて、そういえば実写版もあったなぁと思い出したので鑑賞してみました。
今作だけに限ったことではないですが、漫画の実写作品の宿命ともいえるのが、連載中の作品のどこまでを二時間という時間内にうまく収めるかということ。
今作はちょうどコミックスの9巻あたりまでのストーリーがベースとなっているのですが、やはり原作に忠実というわけにいかず…。
JAXAの試験のシーンは原作からメンバーを入れ替えることで工夫していましたが、全体的に急ぎ足になっていて、各キャラクターも描ききれておらず、詰め込んでいる感じは否めませんでした。
物語上、どうしてもムッタとヒビトの両方に焦点を当てなければならず、他のキャラクターが中途半端になってしまった印象を受けました。
ラストの展開もずいぶんとアッサリしてました。
良かった点は使われていた音楽が自分好みだったこと。
Coldplayの「Every Teardrop Is A Waterfall」は思いの外作品にマッチしていたし、Sigur Rosも一時期めちゃくちゃ聴いていたので、すごくテンションが上がりました。
あと、まさかアポロ11号の乗組員であるバズ・オルドリンが本人役で出演しているなんて!
これは普通にすごいなと思いましたね。
だだ、コミックスを読んでいた者としてはどうしても原作のダイジェストのようにしか思えなかったのは残念でした。
今更かもしれませんが、もしこの実写版を先に見て興味を持ったら、この何倍も面白いので、ぜひ原作を読んでいただきたい。