愛り

宇宙兄弟の愛りのレビュー・感想・評価

宇宙兄弟(2012年製作の映画)
4.0
ふと、レビューを書こうと思い立った。
小学生の時(もうそんなに経つのか…)
映画館で観た。
めちゃくちゃ面白くて
私は当時、宇宙が大好きだったから
最高に夢のある、素敵な世界だと
ぽろぽろ涙を流していた。

弟がいる月を見て、
その月に向かって走る兄の姿。
なんだろうこの非現実的な風景は。

今でもこの場面に
強く感動したのを覚えてる。
月は空にあって、
夜になったら出てくるもの
という単純な考えだった私は
〝月〟というものを初めて
きちんと認識したと思う。

この世界は不思議なことで溢れてて
どれもわからないままで、
私にとって、大好きな月も同じだった。
でも、月に人間が行ける…
月って本当に確かにあるんだ!って
なんだか馬鹿丸出しだけど
とにかく当たり前の事実に
感動してた。
手の届かない存在だったのが、
近くに感じたのだろう。

小学生の頃はなんでも良かった。
1つでも心が動かされたら
批評もせずただ純粋に感動した。
何より、どんなものにも心踊った。

無知だったからではなくて、
悪いところより良いところを見つける
のに長けていたのだと思う。
そうやって世界を見ていたいけど
大人になると、
嫌なところをみて
意見を言ったほうが
賢く見えると言われたりする。
だからせめて、
童心は忘れずに持っていたい。
愛り

愛り