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エイリアンのodddreamsのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
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鉱石の宇宙貨物船ノストロモ号に搭乗した7名のクルーは地球に帰還する予定だった。到着が間近になり、コールドスリープから目覚めた7人は目的地が地球から遠く離れた別の惑星へと変更されていたことに気づく。それは宇宙船のコンピュータ「マザー」がその惑星から知的生命体からと思われる信号を受け取り、調査のために行き先を自動変更したからだった。やむなく7名のクルーは惑星探査を進めるが、クルーの1人が謎の生命体に寄生されたことから悪夢が始まる…

やっぱりリドリースコット御大はすげーや…これもう40年以上も前の映画とは思えない。SFなんて古いとジャンル的に余計時代を感じそうなものなのにむしろ彼がヴィジュアル化した世界はより一層「そうそう、俺が思い描く宇宙の旅ってこんな感じ!」って思わせてくれる。CGが用いられていないエイリアンやフェイスハガー、チェストバスターにガジェットたちに興奮が冷めない…宇宙服から呼吸に合わせてエアーが噴出されるギミックとか細いところが◎。エイリアンの第1作目の好きなところはこの画面の暗さとエイリアンが全然姿を見せず、その全貌が未知に思わせてくれるところ。新しい方のエイリアンは結構ガッツリ出てくるけど、1ではずっと暗がりに息を潜めて、いつ出てくるのかと観るものを不安にさせ、暗闇の中で黒光するボディと体液が不気味さを増長してくれる。今でこそ浸透したあのフォルムだけど、予告編では全くエイリアンの姿が出てなくて、当時劇場で観た人たちにどれほどの衝撃を与えただろうと羨ましくなる。あの未知の生命体に少しばかりのメカニックさを感じさせるデザインを施したH.R.ギーガーは天才としか言いようがない。口の中に口がある二重構造とか震える…。あとはリプリーこそがやっぱりシリーズ通して代表的な主人公って感じするのも1の好きなところかな。リプリーとダラスの冷戦関係も面白いし、上層部の陰謀も見所の一つ。もちろん気になるところもたくさんあるけど。仲間が命を落としていって自分の命も危険に晒されてるのにネコちゃんに必死になってたり、ホラー映画あるあるだけど、なんでこんな危険な状況でそんな1人になろうとする?ってなったり、上層部は地球外生命体のサンプルを持ち帰りたいのに何故か船にはデータもろとも吹き飛ばす自爆装置がついていて矛盾が生じていたり…笑。ただの貨物船になぜ自爆装置がついてるんだ、バイオハザードにしろこういうSFにしろそもそも自爆装置ってなんなんだ。いや、気にしたら負けだな。
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