ミーミミ

エイリアンのミーミミのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
5.0
  宇宙貨物船ノストロモ号
  地球へ向かって帰航中

漆黒の宇宙を進む船の状況を静かにうつしていくオープニング

観客は艦の静粛を確認し、宇宙に浮かぶセーフティゾーン、このなかに居れば安心という感覚に満たされていく

そんななか、帰港に備え目覚める7人のクルー
照明の加減もあるが実に美しい人間の身体だ

余談ですが!笑
小さい頃、部屋の電気を灯けたまま寝てしまい、母に『モゥ!ツケッパナシ』って怒られた。寝ぼけた私は
『それはね食品を美味しく見せる為~』て言い訳したらしい(意味わからんね)

クルーにあたる暖色照明はそんな意味もあるのかな?
良い感じにみずみずしく照らされて、唯一の生命体の美しさが感じられる。

そして!クルーの食事風景に。私はこの食事風景が大好きなの!和やかで落ち着くし、仲間を感じられて嬉しくなる。

シャワーを浴びタオルドライする女性、珈琲のマグを手にナッツを口に運ぶ女性(これが主人公リプリー)
煙草をふかしたり牛乳を飲んだり寛ぐ男性たち5人。加え、ネコも居ることがわかり、また幸せ感。ネコ!ネコね(このネコが良いんだなぁ)

そこへ“マザー”からのお呼び出し
マザーはこの艦の司令塔コンピューターだ(マザーの部屋は美しいよ!)

このマザーリードで事件が起きる。
発信者不明の信号を傍受し、マザーが調査目的に勝手に進路を変えたのだ。

ノストロモ号は帰行をひとまず後回しにし、仕方なく任務を遂行しようとするのだが、、、

観せかたのお手本中のお手本が繰り広げられる。
教科書よりも高価な分厚い百科事典レベル。

任務先で起きた事象。
危機一髪助けたクルー。
再び食事風景・談笑・安堵

からの地獄の始まりがあまりに壮絶。

もぅここからは怒涛!

ネコ!
リプリーの覚醒!
仲間のまさかの生身じゃない感!

少しのショットでも満足したエイリアンの造形!冷たい感覚。冷たい瑞々しさ。


何もかも完璧だが、一番好きなシーンがラストに。

あやつが居るのに、リプリーは無防備な下着姿。
もぅ!この緊迫感が最高!大好きなのです!エイリアンといえば、ここ!なのです。


監督デビューして2年でこれを撮るとは?!リドリー・スコット恐るべし!
(今さらですが、笑)
ミーミミ

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