この映画が出来るまでは宇宙人とかインベーダーとか宇宙モンスターとかいろんな地球外生命体が人類の前に現れ人々を恐怖に陥れるも、なんだかんだ言って最後は斧や火炎放射器なんかで倒せてしまう程度の見掛け倒しな侵略者が多かった。そんなマンネリ固定化していた時期に宇宙船に突如現れたこのエイリアンは違った。
あまりに邪悪な顔付き。細くて骨張っているのに力が強く、黒光りする鎧の様な硬いボディーと自由に動く長い尻尾を持っている。全くもって未知の生命体と呼ぶにふさわしい想像を絶する異形。血液は金属を瞬時に溶かしてしまうほどの強酸。その上、俊敏で獰猛で攻撃的。人間を襲う時に「ウオー」とか「ガオー」とかB級の雄叫びは発せず獣の様に「シャー」と威嚇する。宇宙の何処かにはこんな生き物が本当にいそうで怖い、人間が敵う相手じゃない。本気でそう思わせてくれた。
映画の筋立ても常識を超えていた。宇宙船モノの映画と言ったら主役は当然船長に決まっている！リーダーシップを発揮してエイリアンを撃退してくれ...うそーっ！！じゃあ誰が生き残るのか？？？当時はシガニー ウィバー(今はシガーニー ウィーヴァーって言うの？)なんて無名だったからまさか女性vsエイリアンの展開になるなんて思いもしなかった。武器とか兵器も出てこないから本当に最後の最後までどうなっちゃうんだろうとドキドキしっ放しの映画だった。
エイリアンの最強ぶりはその後も引っ張りダコでプレデターと何度も闘ったり最近ではアバターとも...^^
本家エイリアンシリーズに2、3、4と続きがあるのは嬉しいです。
でもプロメテウスにオチがあったのが残念。
それが言いたかった ^_^;
