じゅんP

ピクニックatハンギング・ロックのじゅんPのレビュー・感想・評価

3.0
岩山へピクニックに行った女学校の生徒と教師の一部が失踪、それは厳格な戒律に縛られた学校に影を落とし、校長、教員、生徒たちはそれぞれに不安や苛立ちを募らせていく…

想像力が働かないというか、どう観ていいのか困惑してしまうジャンル?のひとつに「美しくも儚い少女たちの純情な感情…」みたいなやつ(ヴァージン・スーサイズとか)がありまして、今作もそこについては例に漏れず疑問符が浮かび続けましたが、厳然たる岩山を前に人の有象無象が為す術なく暴き出されていくのを見ていると、人が人を育てることに限界すら感じてしまう。

真相が明示されなかったことで現実と地続きの神性を手にした物語は、縛られない生き方の可能性を示して深い余韻を残す。
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