あや

ピクニックatハンギング・ロックのあやのレビュー・感想・評価

3.5
名門の女子校でハンギングロックへの遠足が行われる。ミランダら4人の生徒は休憩中に抜け出して岩の上まで行くが、そのまま姿を消してしまう


自然と少女たちの美しさ。
鳥が鳴いていて草が青々としているなかで、白いワンピースと帽子を身に纏った少女たちはおしゃべりや読書を始める。しかし、時計が12時ぴったりに止まるなどなんだか奇妙なことが起こり…
そんななかミランダは同じ生徒の女の子たちを誘って岩の上まで行くが、途中で何かに惹きつけられたようにどんどん上へと登っていって消えてしまう。
止まる時計、ケーキに集まる蟻、人を惹きつける岩との境界など時空の歪みが楽しい時間の陰にじわじわと起きていた。


真相は謎のまま。
ここで出てくるミランダの友人セーラはもともと裕福でなく、校長からも目をつけられる存在。セーラだけは遠足には行けなかった。
セーラ以外でも映画の冒頭で分かる通り、とても規律の厳しい学校なので抑圧された少女たちが自由を求めて岩山に向かったのかな、いろいろ放り出したくなった的な。
あや

あや