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クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡のkmtnのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ほぼ日記な、暗黒タマタマの感想以下。


私の仕事は災害に関係するもので、
ご存知の通りここ最近は災害続きのために、仕事がやたらと忙しい。
ただ忙しいだけならいいのだけど、
だいたい私が悪い訳でもないのに、謝る案件が激増する。
恨むなら災害を起こす神を恨めと言いたい。俺に言うんじゃねえ!


台風続きで、今週も大変だった。
心身ともに疲れ切っている。
「得意先、全部滅べばいいのに……」と心の中でブツブツと呟きながら(もしかすると、口に出していたかもしれない。それなら私もいよいよ末期だ)、
終電ギリギリでなんとか家に着く。
そういえば昼食を食べていなかった。
昨日作ったカレーを頬張ると、一晩寝かしたものだから、やたらめったらに美味いのである。


せっかくだからと、台所から黒霧島の紙パックを取ってきて、手酌で飲み始めた。
ひとまず今週もなんとか乗り切った。
飲むなという謂れはない。私は精神的なノマドなのだ。上司にも、得意先にも、ましてや酒にも縛られない(そうだったなら、どれだけ良かったか!)。


そんな調子で、ひとりで楽しくやりながら、Netflixをつける。
テレビがネットに繋がっているから、大画面で観れる。
最近買い換えたばかりであるが、これは嬉しいことだ。画質も申し分ない。
何か軽く観れるものがいい、そうして選んだのが「暗黒タマタマ」だった。
原恵一のクレヨンしんちゃん映画第一回監督作。はるか昔に観たきりで、もう記憶は遠い過去になっていた。


アクション、古の魔人、おかま、歌舞伎町、ビール、健康ランド、ホステス、臼井儀人、サラリーマン、名刺交換、ソバージュの美人、七人の侍、絶妙な前時代のセンスの音楽、かと思えばカッチョいいダンスチューンまで。
一言で言ってしまえば、メチャクチャである。狂っている。
なのに、何もかもが噛み合っている。こんな映画だっけ……!?と、えも言えぬ不思議な感覚を深夜の脳みそに叩きつけられる。
ありがたいことにお酒も回ってきていた。


結局、明け方の四時ごろまで観た。
そして気がついた。
なるほどクレヨンしんちゃん映画は金曜日の夜のために存在したのかと。
一週間の仕事で疲れ果てたダメな大人が、また笑うためにあるのかと。


そんな意味不明の結論が出たところで、
私の意識は急速に失われた。
ひとまず中島らもファンの私としては気を失う前に、ひとつ言っておかないといけない台詞がある。
「スコール」。
おわり。
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