山田

鬼畜大宴会の山田のネタバレレビュー・内容・結末

鬼畜大宴会(1997年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

演出は所々上手いなぁと思わせるところがあった。グラビアポスターに血飛沫がかかるのをゆっくりズームにしていくところなんかは迫力を感じた。
あと、猟銃でぶっ飛んだ頭は脳みそ意外本物のように思えてどうやって撮ったのかなぁおもわせられた。
でも、正直役者が演技力皆無なのに役者の演技力を必要とするような長回しで退屈させられた。
そして、脚本的にも学生運動にした意味あったのか?といった感じエログロにしたいだけなら別のテーマでも良かったのに。
連合赤軍のベースキャンプ事件が起きた理由に総括と敗北死という言い訳は欠かせなくて、自分達は殺しをしているわけではない、死ぬ方が悪いとおもえるからこその殺人だったり、恵まれたものに対する怒りが共産革命の精神を心地よく思いほぼ拷問の暴力の大義名分を産み出してしまったりが実際の事件だった筈なのに、この映画のキャラクターたちはムカついたら殺すってだけ。共産革命にとって必要であるという建前が一切無く非常に即ぶつ的。
正直彼らが学生運動を始めたのはこのリーダーの女の人とセックスしたかったが理由に見えるし、女の人もたくさんの男の人たちをセックスで支配できるからとしか理由が見えない。
いや、実際本心がそれでもいいんだけど、学生運動をわざわざするタイプの人間がなんのイデオロギーもアピールしないで、即ぶつ的な欲求を露にするなんて考えにくいでしょってことなんだけども…。わざわざ学生運動を扱うならもっとキャラを掘り下げて生きてる人間にして新しい視点での学生運動の凄惨な姿を見たかった。
兎も角スプラッター作りたいならテーマ匂わせないでスプラッターに全降りで良いのではって思った。
山田

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