脚本、演出ともにグダグダで社会派サスペンスを装ってはいるが、内容はチープなワンシチュエーション物。
脚本も書いているカリ監督の力不足がストレートに出ている。
映画監督はこれ一本だけで後はTVと言うのも納得だ。
主人公が何をしたいのかまったく分からないし、人質の女も警察もおまぬけ過ぎて笑える。ダラダラした演出で緊張感が微塵も無く、退屈な時間が流れるだけと言うのも凄い。
サービスで意味も無く上半身裸になるリンダだが、「あー、このシーン撮りたかったために足に手錠か・・・・」と虚しくなる。
カッコつけて社会問題なんかをテーマにしてしまい、手に負えずいい加減な脚本でお茶を濁したと言う作品。