寂々兵

アンナ・オズの寂々兵のレビュー・感想・評価

アンナ・オズ(1996年製作の映画)
3.9
夢と現実の境界が失われていく幻想モノでもちろん大好物。ヴェニスの運河を突き進む船、迷路のような美術館、美術窃盗犯、盲目の男、変態彼氏、中世のようなホテルと満点のモチーフばかり出てくるオープニング。それらに取り巻かれるシャルロット・ゲンズブールはデビュー直後の広末涼子みたいな透明感があるけど、黙ってるシーンでもずっと口を空けてるのでミステリアスというよりはアホに見える。佳境に差し掛かり根底にある厭なテーマが姿を現しかけたところでそれらを吹き飛ばす唐突なタンゴ、まったく意味が分からない。最高。
寂々兵

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