Yukiko

影の軍隊のYukikoのレビュー・感想・評価

影の軍隊(1969年製作の映画)
4.5
2021年3月3日   NHKBS放送録画
『影の軍隊』  1969年フランス制作
監督、ジャン=ピエール・メルヴィル。
アラン・ドロン主演の『サムライ』『仁義』の監督さんだ。

第2次世界大戦時、ドイツ占領下の1942年、フランス。
ジェルビエ(リノ・ヴァンチュラ)はドイツ軍に逮捕され
収容所に送られるが、そこからドイツ軍に連行される。
隙をついて脱出し、マルセイユで仲間と合流。
その後、イギリスの潜水艦に、レジスタンスの指導者
リュック・ジャルディと共に乗り、イギリスへ向かい、
イギリスから通信面での協力を得られる。


ド・ゴールがイギリスのロンドンで樹立した亡命政権である
自由フランスは、フランス国内のレジスタンス運動を国外
から支援していた。
一方、占領下だったフランスでも、抵抗運動がなされていた。
この映画は、ド・ゴール側のレジスタンス活動を描いた映画。

フランス・・・どんな時にも、美味しい食べ物ありき。
イギリス・・・どんな時にも、若者バンザイ、ダンスありき?
     女も兵士。男女同権!?
反して、ドイツ・・・カチカチに硬い!!

・・・・のような場面もあるが、総じて硬派な真面目な映画。
淡々としていながらも、緊迫感が大。

レジスタンス活動家:
 ・ジェルビエ: レジスタンスの幹部
 ・ジャルディ: ジェルビエのボス。イギリスで勲章を貰う
 ・ジャン・ジャルディ(ジャン=ピエール・カッセル):
    ジャルディの弟。誘われて仲間になる
 ・マチルド(シモーヌ・シニョレ): 女性の活動家。
    変装したり、工作を練ったり、皆を助けたりする
 ・マスク
 ・ビゾン


飛行機でイギリスからフランスへ帰国する中、地上からの
攻撃を受けて、万が一の場合を考えて、パラシュートで
降下する態勢をとっている場面は、本当にハラハラした。
そして、フランスに到着した時に、さぁ、飛び降りるぞと
いう時、たじろぐジャルビエ。
こわいよね、初めてのパラシュート。
でも、飛び降りた!
行きは海から潜水艦で。 フランス→イギリス
帰りは空から飛行機とパラシュートで。イギリス→フランス
・・・・凄いなぁ!

マチルドの変装がうまい。
3人で変装して収容所へ車で行き、仲間を助け出そうとする
ところは緊迫感大!!

その後、収容所で射殺されようとするジェルビエを、煙と
紐と手榴弾で助けるマチルダ達。
この場面も目を見張る。食い入るように見てしまう。

マチルドを射殺する選択は正しかったのか??
Yukiko

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