dm10forever

ロミオ&ジュリエットのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)
4.0
【連想ゲームの辿り着いた先に・・・】

先日、職場の女の子が「ちょっと聞いてください」と。
「最近の(平成生まれの)子達って『パトロン』っていう言葉を知らないんですよ。「そんなの死語だぁ」って」
(そもそも女の子の飲み会で何ちゅう話をしとんねん?)なんて思いつつ、
「『パトロン』はそもそも造語や流行言葉ではないから「死語」っていう扱いは変だよね。まぁ日本では「パパ」って言ったほうが馴染み深いし、パトロンっていう意味自体知らないんだろうね」なんて話に。
「そもそも、パトロン=年上の男性が若い女の子にお金を援助する代わりに体を要求するみたいな関係だと思ってないかい?」と尋ねると「え?違うんですか?」と。
(おいおい、お前もかい・・・)

「パトロンってのは『出資者』とか『後援者』っていう意味だから、必ずしも何か見返りを求めてするという事ではなく、例えばその子の才能に惚れ込んだ富豪が「君を世に出すために僕は出資する」なんてことも含まれるんだよ。だから必ずしも『オッサン→若い女の子』という図式しかないわけじゃないんだよ」と丁寧に説明すると「へ~dmさん、ハックガク~」ですと(汗)・・・まあ、褒められるのは嫌いじゃないけど(笑)。

「じゃあ、才能に惚れ込んでとかで言ったら、昔の有名な画家とか作曲家なんかにもパトロンとかいたのかな・・・」と賢い疑問。

「お、いい質問ですね。有名なところではルネサンス期のイタリアではメディチ家という資産家がダヴィンチやミケランジェロのパトロンだったという話は有名だし、ローマ教皇が芸術家たちのパトロンをしていたという記録もあるらしいよ。こうなると「男→女」という図式は関係なくなるよね。この図式はあくまでも日本の「お金と性欲が余った変態親父の道楽=パパシステム」がパトロンと混同されたところから、今の日本人からは「いやらしい」「いかがわしい」と眉をひそめられるような言葉になってしまったんだと思うよ」
「へ~~~(一同)」
「そういえば・・・昔、ディカプリオが出ていた映画で『太陽と月に背いて』なんて映画でも「男→男」のパトロンの話をやってたような気がするな・・・記憶が薄くてゴメンだけど・・。確かランボーっていう詩人の実話だったと思う。ただあれはバイの描写も結構話題になったくらい「体」「愛情」も絡んだ話ではあったけど・・・」

「ディカプリオって言えば、やっぱり『ロミオ&ジュリエット』ですよね~。本当にディカプリオが美しかった。あとクレア・ディーンズも可愛かった~」
「そうそう、俺もあの映画好きなんだよね。ディカプリオもクレア・ディーンズもよかったけど、おれはジョン・レグイザモがとにかく気になって・・・。」
「え?わかんない・・・どんな役の人ですか?」
「ディカプリオと対立するキャピレット家のティボルトの役だったんだけど、途中でディカプリオに殺されちゃう人」
「あ~~!!思い出した!あのちょっと変わったキザな人!」
「そうそう!思えばゲイリー・オールドマンとかジョン・レグイザモとか『キレキャラ』が上手い俳優さんが好きなんだよね~」と話に花が咲く。

・・・一体何の話だったっけ?

ロミジュリはとにかく映像も美しいですが、何より「美しいディカプリオ」がそのままタイムカプセルに閉じ込められたような魔法の作品です。
僕の周りのディカプリオファンに聞いても、タイタニックでなく、この作品を彼の代表作に推す人が多いのもわかる気がする。

ストーリー云々ではなく、「目で観たくなる映画」と言ってもいいかもしれないですね。



「太陽と月に背いて」のレヴューちゃうんかい・・・。
dm10forever

dm10forever