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X-MEN2のKentaCのレビュー・感想・評価

X-MEN2(2003年製作の映画)
3.6
シリーズ第2作で、大統領暗殺未遂事件を機に反ミュータント運動が激化し、それを指揮しミュータントたちの根絶を目論む元陸軍司令官のストライカーとX-MENたちが戦う物語。

前作よりも更に人間とミュータントとの溝が深まり分断と迫害が進む中、
ミュータント同士でも思想の違いとそれぞれの選択が前作に増して浮き彫りになり、
他者同士が理解し合い歩み寄ることがいかに困難かということがダークでシリアスな世界観の中で描かれていきます。

終盤の展開あたりは前作よりもちゃんとドラマティックに描かれてはいるものの、「人間とミュータント」という社会的でマクロな枠組みでの話に収束するので、個人単位でのドラマの弱さは感じてしまうところ。

アクション面は前作よりも全体的にパワーアップしていて、特に新キャラであるナイトクローラーの『ジャンパー』ばりの瞬間移動アクションはスピード感もあり見応え抜群なので、冒頭だけでなくもっと観たかったなという感じです。
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