アメリカの荒野をひたすら車を走らせる主人公のジム。途中でヒッチハイクをしていたジョン・ライダーと名乗る男を親切心で乗せた事が悪夢の始まり。彼は連続殺人犯でジムとジョンの壮絶な攻防劇が展開されるサスペンススリラー。
開始わずか10分足らずでジョンの恐ろしさが際立ち、そこから最後まで休まる暇無し。振り切ったと思っても執拗に追い回され、まるでゲームを楽しむかのようなジョンに翻弄されるジム。
何故ジムが殺されずに付け狙われるのか。何故ジョンはこんな凶行を繰り返すのか。その理由はほぼ明かされません。1時間半ひたすら殺人鬼との追いかけっこ状態。
途中で出会ったウエイトレスのナッシュや警察など多くの人を巻き込んだバトル。突っ込みどころもそれなりにありますが、有無を言わせない程の勢いで突っ走ります。
ジョン役のルトガー・ハウアーのサイコ演技がとにかく秀逸。何を考えてるのか分からない不気味さに加えて、常に先手を打ってくる策士としての側面もある。存在感が半端無く、かなり楽しめたのは彼の名演のおかげも大きい。
ガソリンスタンドの爆発炎上やパトカーのカーチェイス、ヘリのクラッシュなど派手な場面も多く用意されています。勿論CG無しの生の迫力。なかなか見せ所満載の作品でした。
