広島カップ

クレージーの 無責任清水港の広島カップのレビュー・感想・評価

2.5
ん?と思ったのが脚本に小国英雄の名前があったこと。
黒澤明の作品における脚本チームのまとめ役を担っていた脚本家です。
本作も『赤ひげ』(1965)の翌年に手掛けています。
Wikiによるとドル箱脚本家として知られた一方で「日本一脚本料の高い脚本家」とも言われているそうです。

本作に関してもう一度Wikiを参照すると、非常に短期間の撮影期間しか与えられず、その日の脚本もその日の朝に届くという情況だったとのこと。
内容を見てみると清水の次郎長一家と鷹岡の勘助一家の抗争の間に割って入った通りすがりの追分の三五郎(植木等)が大活躍するという、なんだか『用心棒』(1961)を連想させますし土屋嘉男の顔も見えますし黒澤っぽい感じもして来ます。
※『用心棒』の脚本は黒澤本人と菊島隆三ですが…

いずれにしても前述の『赤ひげ』に加えて『生きる』『七人の侍』『生きものの記録』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『悪い奴ほどよく眠る』『椿三十郎』『天国と地獄』『どですかでん』『乱』など数々の巨匠のムービーワークを支えた小国の脱力系脚本でした。