らくだ

13日の金曜日のらくだのレビュー・感想・評価

13日の金曜日(1980年製作の映画)
4.0
クリスタル・レイク、山奥のロッジに子供たちの林間学校のための準備に訪れた若者たち。13日の金曜日を迎え嵐に見舞われた彼らは一人、また一人と姿の分からない「何者か」に惨殺されていく…という、もはや世界の伝説のひとつとなったスプラッター映画です。

妙な場所から妙な部分を映す不審なカメラワークや、殺人者視点による犠牲者へのフォーカスなどを駆使した「カメラに全く映りこんでこない殺人鬼が何者なのかわからず、また何をしてくるのかもわからない」という謎が作り出す恐怖感をバリバリと演出していて、作中緊張の糸が全く途切れないのでずっと怖くて楽しいです(なぜならスプラッターはずっと怖いと楽しいので)古典的ホラーともいえる作品なのですが、やっぱり観れてよかったなーと思います。
『13日の金曜日』『殺人鬼ジェイソン』という今や完全なステレオタイプと化したこのシリーズの基礎知識が逆に良い具合に邪魔になってこの作品の楽しみを増やしているのは(完全にタナボタですが)面白いですね…


あと、この手のスプラッターでおなじみの「ぬけがけしてイチャイチャするカップルは序盤に死ぬ」というお約束も当然出てくるのですが、そのお約束の原典ってこの辺なんでしょうか?間違いなく源流のひとつではあると思うのですが…まぁ…そんな奴らはみんな死ねばいいんだ(嫉妬)
らくだ

らくだ