怨念大納言

13日の金曜日の怨念大納言のレビュー・感想・評価

13日の金曜日(1980年製作の映画)
3.5
あれよあれよとレビュー200本記念。

世界一有名な殺人鬼であろうジェイソンボーヒーズ。
その第一作目でありスラッシャー映画の金字塔。

犯人に関しては、スクリームにネタバレを食らった上で鑑賞。
やってくれたな畜生…。
まぁ、あちらを先に見た私が悪いのか…。

『調子に乗った若者をあの手この手で殺害する』というのが本作及びシリーズの本筋だが、シリーズ最大の魅力はその殺人手法の多彩さだろう。

本作に関しては、誰が犯人なのかというサイコスリラーの側面を持ちながら、あんな死に方、こんな死に方を見せつけられて、次は誰がどう殺されてしまうのかと自然と緊張感が高まる。

殺人を娯楽として描く事は、不謹慎だろうか?悪趣味だろうか?
はい、悪趣味かつ不謹慎です。

ただ、映画は観客の欲求に応えるものである。
死にたくないというのは最も基本的な欲求で、それを脅かされるスリルは他に代えがたい合法的ドラッグなのだ。
また、いけすかない若者たちに、死んで欲しいとまで思う人間はいないにしても、誰かに懲らしめて欲しいという潜在的欲求が心の奥底にあるのだろう。

事実、13日の金曜日は面白い。

粗もツッコミ所も沢山あるのだけど、そんなことはどうでもよい。

伝説の始まりらしい傑作であったし、ラストには腰を抜かすかと思いました。
怨念大納言

怨念大納言