タケオ

13日の金曜日のタケオのレビュー・感想・評価

13日の金曜日(1980年製作の映画)
3.5
キキキ•••マママ•••

不気味な効果音とともに現れては、クリスタルレイクのキャンプ場に訪れた監視員候補生を血祭りにあげる恐怖の殺人鬼!
狙われた監視員候補生は生き残ることができるのか⁉︎

ホラー映画の代表的な作品となり、迷走しながらも今だにリブートや続編が製作されている大人気シリーズ「13日の金曜日」の第1作目となる本作に登場する殺人鬼は、皆さんご存知のジェイソンではなく実はそのお母さんなのだ。

そのため本作では、謎の殺人鬼によるスプラッター•ホラーから、息子を失った悲しみから独り善がりな正義感で殺人を犯す母親のサイコ•ホラーへのシフト•チェンジが効果的に作用しており、スプラッターで誤魔化すだけのB級作品とは異なる人間の本質的な恐ろしささえも感じられる。

確かに古臭さは感じるものの、情け容赦ない人体破壊描写や、今では映画あるあるとなったホラー映画のセオリーを確立した色褪せない作品だ。
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