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13日の金曜日のblacknessfallのレビュー・感想・評価

13日の金曜日(1980年製作の映画)
3.0
若い映画好きの方々は訝しがってるはずなんだよ、絶対に。
何でこう団塊Jr.前後以降のおっさんやおばさん達の中には今の基準で言えばお話にならないレベルの、売りと言えば露悪的な安っぽいスプラッター、ゴア描写しかねえような(それすらあるか怪しいw)しょうもない映画をせっせと観てる人が多いのか🤔?と

その疑問におれがお答えします😀
これもう、単純に多感な時期にそーゆー露悪スプラッターがアクセスしやすい状態にあったってこと。

まず大きな要因として80年代のレンタルビデオブーム。これはマジで凄まじくて今では絶対ソフト化され広く流通網に乗らないようなひどい映画がいっぱいレンタルショップに陳列されてたんだよ。例えば、ホームレスのおじさんが変なワイン飲んでドロドロに溶けるのとか、アイスクリームが人を襲って食うのとか、狂犬病の犬の血を飲んだヒッピー達が発狂して殺戮劇を繰り広げるのとか笑 でも、これらはまだメジャーな方でスキモノならすぐにタイトル浮かぶぐらいそのスジでは有名作なんだよ笑
で、当時は映画館のレイトはあったけど、ビデオはほぼ無法状態で劇場では未成年が観れない映画がビデオならお咎めなしで借りられたんだよ笑 エロ・グロ・バイオレンス選り取り緑な😂

次にテレビ。他のレビュー時も書いた気がするけど、この当時のテレビは良くも悪くもエロ・グロに寛容というか、あんま配慮してなかったというか、けっこうホラー映画、それもスプラッター/スラッシャー映画が放送されてたんだよ。
それも今ならジブリやハリポタでご家族でお楽しみください📺✨みたいな時間帯に笑

だから、これだけ簡単にエロ・グロ・バイオレンスにアクセスできる環境に囲まれてれば洗礼を受けて嗜好に強く染み込んでしまった人が量産されるのも必然てことなんだよ😂

それでこの13金の一作目、これも普通に子供が起きてられる時間にテレビ放送してた。
CSで吹替えでやってたもんでノスタルジーに浸れるなと思って観た笑
なんか懐かしいなぁて以外に感慨ないんだけど、13金はどの作品をレビューするにしても、どうしても言っときたいことがある。

それは、13金てルーティーン、ワンパターンの典型みたいに言われてるけど、実は一作一作けっこうテイストが違うってこと。

この最初のやつなんてジェイソンは最後の最後に浸透したルックとはかけ離れた姿でチラッと出てくるだけだし。
スラッシャー映画の代名詞になってるのに構造としてはミステリーなんだよ、しかもかなり上質な!
まあ、上質って言ってもヒッチコックの作品みたいって意味じゃなくて、"暗闇にベルが鳴る"とか"モデル連続殺人!"ぐらいには上質ってこと😀
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